HONDA CB600F HORNET
RRのパワーユニットを搭載したミドルスポーツ! (1)
SSモデル用のハイパワーエンジンを独自のモノバックボーンフレームに搭載し、アップライトなライディングポジションで市街地や峠道を得意とするスポーツネイキッドに仕立てたホーネット。250cc、600cc、900ccの3機種でシリーズを構成しているが、中でもベストバランスとされている600ccモデルがフルモデルチェンジした。開発も生産もイタリアホンダが担当し、完全なニューモデルとなった。
予備知識なしで対面すると「これがホーネットか?」と戸惑う。グラマラスなタンクに面影を残しているが、特徴的だったアップマフラーは4ー1のショートマフラーに変更。ヘッドライトはマルチリフレクターの異形となり、テールカウルは廃止。こうしたデザインはヨーロッパのトレンドなのだそうだ。ボリュームのあるタンクデザインのため離れて見ると1クラス上の車格だが、実際はコンパクト。乾燥車重も173kgと軽く、取り回しは400ccネイキッドと変わらない。
エンジンは07年型CBR600RRがベース。5000回転以下では頼りないレスポンスだが、4気筒+Fiだけに加速そのものはスムーズ。本領発揮は8000回転からで、1万3000回転以上まで直線的に吹け上がる。嬉しいのはこの範囲内ならアクセル開度に忠実に反応し、欲しいだけのパワーがキッチリ取り出せること。オーバー1000ccモデルではパワーがあり過ぎて公道では持て余すが、このエンジンは不意にパワースライドを起こすことがなく、ビクビクせずに開けられる。しかもエンジンブレーキの効きが峠道に合っていて、アクセルワークだけでリズミカルに走れることも特徴だ。
(2)へつづく
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ギリシャ神話に出てくる戦士のヘルメットをモチーフにしたようなデザインのフロントカウルが印象的。マスの集中化とデザインを上手く融合している。ボディカラーはパールアンバーイエロー、キャンディキセノンブルー、パールシナレッド、パールナイトブラックの4色。
●全長:2090mm●全幅:740mm●全高:1095mm●軸間距離:1435mm●シート高:800mm●乾燥重量:173kg●エンジン:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●総排気量:599cc●ボア×ストローク:67.0×42.5mm●圧縮比:12.0●最大馬力:102PS/12000rpm●最高トルク:6.48kg-m/10500rpm●燃料供給装置:FI●燃料タンク容量:19R●変速機形式:6速リターン●ブレーキ前・後:296φWディスク・240φディスク●タイヤ前・後:120/70ZR17・180/55ZR17
シート高800mmという数値が信じられないほど足着き性は良好。175cm以上のライダーなら両足ベッタリで、跨ったままバックできるだろう。ポジションは400ccネイキッドモデルに近く、市街地走行や高速クルージングも快適。幅が広く垂れ角が少ないハンドルは好みの分かれるところだが、峠道で振り回すようなライディングにはちょうどいい。
著作:MotorMagazine.ltd

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