バイクインプレッション

SUZUKI HAYABUSA 1300

HAYABUSA 1300

スズキの本気、待望デビュー!

99年にデビューして以来、ほとんどマイナーチェンジすることなく販売が続けられ、10年目にようやくフルチェンジという異例のロングセラーとなったものの、スタイリングは従来のハヤブサイメージを崩すことのない、完全なキープコンセプト。これも、長期にわたって世界中で愛されたハヤブサならではのフルモデルチェンジだ。
 エンジンは排気量を1298tから1340tに拡大。07モデルのGSX︱Rにも搭載されている、パワー特性を3種類に切り替えられるS︱DMSも搭載し、構成部品すべてに現時点でのスズキのテクノロジーを満載した、まさにフラッグシップモデルにふさわしいエンジンに仕上がっている。
 車体まわりでは、車体構成や配置などを大きく変えることなく、フレーム本体、サスペンションやスイングアーム、ブレーキ、ホイールなど単体部品を9年分グレードアップ。これで、これまでハヤブサが評価されてきたポイントを崩さず、さらに上質なハンドリングを手に入れているという。
 ハヤブサに関しては、何度も新型の存在が噂されたことがあったものの、初代ハヤブサが愛されているがゆえに、変わることだけを良しとしないスズキ、ディーラー、そしてユーザーの声を反映してか、実現せずに終わってきたという経緯がある。  そして、そのハヤブサの満を持してのフルモデルチェンジは、一見してガラリと変わっていないように見えるオールニュー。実に、ハヤブサらしいモデルチェンジといえるだろう。
 新たな排気ガスと騒音規制で、各メーカーとも大幅にラインナップの整理を迫られている現在、07年秋のモーターショーは、まさにこの先数年のオートバイ界の縮図。さらに、この7月には、各排気量カテゴリーの馬力自主規制撤廃も正式決定し、08年以降のマーケットが活気付きそうなだけに、メーカーサイドには、ぜひ規制に通らないモデルを廃止するだけではなく、将来に続くニューモデルをどんどん発表して、このモーターショーを起爆剤にしてほしい。スズキの元気が、日本のオートバイを元気にしますように。(文/中村浩史)


ひと目でハヤブサとわかるヘッドライトデザイン。下にプロジェクター式ハイビーム、上にマルチリフレクター式ロービームを備える上下2段デザインとなっている。

左から燃料計/タコ/スピード/水温計と、4連アナログメーターをメインとしたメーターパネル。中央のデジタル部はS-DMSインジケーターと時計、ギアポジションを表示する。

キルスイッチ下が、S-DMSと呼ばれる、3モード選択スイッチ。路面状況やライダー技量に合わせ、A=フルパワー、B=低中速のみがマイルド、C=全域をマイルドに変化する。

新たにラジアルマウントキャリパーを装備。ローター径は先代の320mmから310mmに小径化され、厚みは5mmから5.5mmに。バネ下重量を軽量化した、これが正常進化。

テールも、ハヤブサ独特のダックテールデザインを継承。ライダーが伏せ姿勢のとき、ちょうど背中の延長線上にテールのラインがフィットする空力に優れた形状となる。

マフラーは4-2-1-2構造で、バンク角の確保のために3角断面形状となっている。排気ガスは、世界でもっとも厳しいとされるユーロ3規制をクリア。サウンドも極控えめだという。


著作:MotorMagazine.ltd





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