バイクインプレッション

YAMAHA WR250X

WR250X

待望のクラス最強モタード、戦慄のデビュー!! (1)

全てを忘れ思わず熱中してしまう楽しさ!

 WR250は前号でオフローダーのRに試乗したが、今回はモタード版のXに試乗することになった。個人的にはモタードの方がしっくり来るので、本当に待ちに待った試乗だ。Rの試乗の際、その完成度の高さに驚かされたが、今回はさらに驚いた、というのが第一印象。
 試乗前に開催された技術説明で、XとRの各部仕様の違いについて聞いたのだが、いざ走り出すと正直そんな事をあまり気にしていられなくなってしまった。このXは一言で言えば最高の仕上りで、とにかく走るのが楽しいから思わず夢中になってしまったのだ! バイクに乗り始めて25年、いろいろなマシンに乗ってきたが、こんなに気持ちのいいバイクは実に久しぶりだ。
 他のメーカーで近年フルモデルチェンジを受けた車両がないので、ライバル比較をするわけにもいかないが、スタイリングは市販車の中でも目を惹くもの。少し尖ったシャープなイメージでなんとなく硬い雰囲気。でもいざ跨ってみるとシートのシェイプや程よい柔らかさ、そして足着きのよさなどレーサーライクな部分はあまり感じられない。むしろ「楽だな」と感じるほどだ。
 走りに関しても誰もが乗れる市販モタードモデルとして、幅広いユーザーが楽しめるように考え抜いたセッティングだということがよく分かる。その中心となっているのは足着きの良さとシャープなハンドリングだ。
 このX、リアサスペンションユニットをRに比べ全長で4mm短くしている。味付けもソフトに感じるもので、コーナーを攻め込んでいく際わざわざ身構えなければいけない、というようなことはない。フロントサスペンションに関しては全長を短くすることなく、17インチ化したことによるキャスター角とトレールの変更でよしとしたようだ。
 ハンドリングはさすがヤマハ車らしくニュートラルを基本としながらも、よく曲がるように仕立てられている。少々イジワルだが悪いところも探してみたくなり、レーシングスピードを重視する走り方をしてみたのだが、ハンドリングはいたってニュートラル。この手の車両に多くみられるアンダーステアはまったく顔を出さなかった。<PHOTO:赤松 孝 TEXT:トニー・シュルツェ/モーターマガジン編集部>

(2)へ続く


WR250X
「マスの集中化と、ミニマムな軽快感の対比」というRに対し、Xでは「マスの集中化と凝縮感」を重視。ストリート主体のモデル、ということでグラフィックにも配慮がなされ、幅広い年齢層に似合いつつスポーツ性も失わない仕上がりとしている。

WR250X

WR250X
オフロードモデルのRよりも4mmショート化されたリアサスペンションと、見た目よりはゆったりとしたシートのおかげで足付きはよくなっている。またシート前方の着座位置からハンドルまでの距離がそれほどないので、体格をあまり気にしなくても済む。2人乗り時も余裕がありそうだ。(ライダーは身長184cm/体重74kg)

WR250X
アルミフレームの採用や異型断面形状のリアアームなど、コンペモデルのノウハウがぎっしり詰まった車体はRと共通だが、ホイールベースは10mm伸びた1435mmとなり、前後17インチ化に合わせ、サイドスタンドもショート化された。乾燥重量は125kgだ。

WR250X
ヘッドライトは60W/55Wのハロゲンバルブを使用することで、小柄なケースを採用しているにもかかわらず、十分な光量を確保。フロントマスクも精悍なデザインを採用。

WR250X
軽量・省電力設計のLEDを15灯使用するテールランプはRと共通。軽量でスポーティなイメージの、アルミステーを使用したライセンスプレートホルダーもRと共通だ。


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著作:MotorMagazine.ltd