バイクインプレッション

HARLEY-DAVIDSON FLSTSB SOFTAIL X-BONES

FLSTSB SOFTAIL X-BONES

ラインアップ復活!!レトロ感覚満点のスプリンガーフォーク

 スプリンガーフォークは第二次大戦前後に一世を風靡した高剛性フォーク。ホンダ・カブなどのリーディングリンクタイプのフロント懸架に近い特性を持っており、絶対ストローク量は少ないが、制動時にアンチダイブ力を発揮させることが可能だったりするが、そのセッティングが難しい。そして最大の難点は重いこと…なのだが、やはりこの雰囲気だ。見た目は圧倒的な個性を発揮する。ファンの間では世界的に根強い人気を維持してきた。

 このX-BONESのスプリンガーフォークは通常走行では少し硬め。だが入り込んでもあまり強く踏ん張らない。減衰も弱めなのでフルボトム近辺まですぐに入る。古いシステムのフォークを昔ながらの味つけで造った…そんな感じだ。以前のモデルに採用されていたものと仕様に変更はなく、見た目同様、その動きもワイルドなのだ。

 だが、やっぱりその存在感は別格。路面の凸凹に会わせて目の前で動いているトップスプリングなど…これでハンドルが低くて広ければ、まんま50年前からタイムスリップしてきたバイクのような雰囲気だが、搭載されるツインカム96Bユニットはスムーズで、それが発するジェントルな鼓動感などは、最新のロッカーに準ずるクオリティだ。フィンやエアクリーナーをブラックコーティングされたエンジンの雰囲気もかなりクールだ。

 スプリンガーフォークのクラシカルな雰囲気を存分に堪能できる、現行バイクでは唯一の存在といえるクロスボーンズ。この雰囲気に惚れたら選択肢はこれしかないのだ。(PHOTO:盛長幸夫 REPORT:宮崎敬一郎)

主要諸元 ●全長:2330mm●全幅:960mm●全高:1255mm●軸間距離:1630mm●シート高(加重時):676mm●車両重量:333kg●エンジン:空冷4ストOHV2バルブV型2気筒(TWINCAM96B)●排気量:1584cc●最高出力:NA●最高トルク:11.2kg-m/2750rpm●燃料供給装置:インジェクション●燃料タンク容量:18.9R●変速機形式:6速リターン●ブレーキ前・後:シングルディスク・シングルディスク●タイヤ前・後:MT90-B16・200/55R17※NAはデータ未発表


FLSTSB SOFTAIL X-BONES
高く弧を描くエイプハンガー系のハンドルバーとダンパーを持つスプリンガーフォークが特徴的なクラシカルフォルム。乗車姿勢もかなりアップライトで、ロッカーなどの現代的カスタムハーレーとは、一線を画する雰囲気。バネ付きの鞍型大型ソロシートにも古き良き時代を感じる。旧型フォルムに憧れる人には待望の1台だといえる。

FLSTSB SOFTAIL X-BONES
フォルムはクラシカルながら、コンピューター設計され、ダンパーを持つ現代版スプリンガーフォーク。

FLSTSB SOFTAIL X-BONES
エンジンがリジッドマウントとなるソフテイル系。他モデル同様に振動を抑止するカウンターバランサー付きツインカム96Bユニットを搭載。

FLSTSB SOFTAIL X-BONES
インジェクション仕様になってから分割式から内部で一体化された形状となったタンク。メーターは速度計のみ。

FLSTSB SOFTAIL X-BONES
大型の鞍型シートはバネクッション付き。全体を前後に1インチ動かすことが可能で、体型に合わせて位置を調整できる。

FLSTSB SOFTAIL X-BONES
ハンドルの立ち上がりが大きく、少しハング気味に手を添えるカタチになる。これも低めで広めのハンドルにするとのもアリだと思う。上体にゆとりはあるが直立に近いフォームになる。低いシートは柔らかめのスプリングでフローティングされているので、上下だけでなく左右にも少し動く。何となく大らかだ。(写真のライダー:身長176cm/体重68kg/股下85cm)


著作:MotorMagazine.ltd