
ヒョースン MS3-250/D

街乗り快適号は電動アジャスタブルシートを採用!!
国内でもヨーロッパでも、いまや日本製品を脅かすまでに成長してきたアジア製スクーター。その代表的ブランドのひとつがこのヒョースンで、ニューMS3-250も世界市場車らしく、最新排気ガス規制「ユーロ4」パスをにらんで従来モデルMS3-250をインジェクション化。このあたりの規制対応の早さも、アジア車急成長の証だろう。
走りは元気そのもの。ゼロ加速でスロットルを開けていくと5000回転くらいから車速が乗って、振動なくクルージングに入れる。インジェクション化のおかげか爆発感にムラがない感じで、スルスルスルっと加速する感じ。速いし、すごくスムーズだ。
車体はフルブレーキングとかスピードを乗せたままバンクするとネを上げるけれど、走る・曲がる・止まるはいたって普通にこなす。
つまり国産スクーターとは考え方が違うんだね。国産はすごく安全マージンを取ってあって、1台でロングランもタンデムもこなして、さらにどんな状況でも絶対に安全性が破綻しない、いわば万能コミューター。
対してMS3-250は、もっと小型で移動範囲がせまい用途に特化している。タンデムはスペース的にキツいし、ロングランするには安定性・快適性が欲しい…。でもこの完成度と国産ビッグスクーターにはない軽量コンパクトさはかなり魅力! 狭い駐車スペースしか確保できない都市生活者には嬉しいサイズなのだ。
(PHOTO:盛長幸夫 REPORT:中村浩史)

アンダーボーンフレームにより250ccビッグスクーターカテゴリーにありながらフラットなステップボードを実現。段付きシートで腰のホールド感もいいし、リアシートにはバックレストも標準装備する。またラジエターをフロントグリル内に配置するなどの工夫によりボディーのコンパクト化を実現している。
ボディーカラーはシルバー、ブラックの2種類が用意される。
バックレストの位置を前後に移動できるアジャスタブルシート。シート裏には電動でバックレスト位置を調整する機構がマントされている。(デラックスタイプのみ)
フロント収納部にはシガーライタータイプ12V電源ソケットが設けられている。小柄なボディながら収納力は充分。給油口はフロント部右にある。
視認性に優れるLED仕様のウインカー。テールランプとウインカーを一体型としたクリアーテールレンズを採用する。
実際にまたがってみると、やはり国産250ccスクーターよりひとまわり、いやふたまわり小さい。見かけよりは軽量で、取り回しはラクだが、ハンドルが高くてレッグスペースが狭い。腕や足を伸ばすには身長178cmの僕ではちょっと窮屈。タンデムも快適じゃないけど、その分、小柄なひとや女性にも無理なく乗れるサイズと重量だと思う。(写真のライダー 身長:178cm 体重:75kg 股下:82cm)
主要諸元:●全長:2126mm●全幅:766mm●全高:1375mm●軸間距離:1451mm●シート高:759mm●乾燥重量:165kg●エンジン:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒●排気量:249.4cc●最高出力:24.3PS/8500rpm●最高トルク:2.27kg-m/7000rpm●燃料供給装置:インジェクション●燃料タンク容量:9.0R●変速機形式:Vベルト式無段階変速●ブレーキ前・後:ダブルディスク・シングルディスク●タイヤ前・後:120/70-13・140/60-14