バイクインプレッション

Aprilia NA850MANA(1)

NA850MANA(1)

21世紀型イージーライダー

 本誌5月号ではホンダが国内向けに発売したDN-01を紹介した。通常の形状、構造のVツインエンジンを「HFT」という独自のクラッチを介しての事実上初めてと言っていいATモデル。かつてはCB750エアラなんてATモデルもあったっけ。

 けれどDNはあくまでクルーザーの延長にあるATモデル。極論すればギアチェンジが不要になって、最高に完成度を高めたシャドウといったポジションのものだった。

 DNよりもひと足先にヨーロッパで発売を開始していたアプリリア850MANAは純然たるスポーツバイクだ。メカニズムとしてはスクーターと同じ無段変速クラッチを介してのチェーンドライブCVT変速。スクーターのパワーユニットを通常の車体構成の中に組み込んで、スポーツバイクらしいハンドリングとエンジンフィーリングとしている、と言い換えてもいいだろう。

 DNと同じくクラッチレバーはない。ドライブモードは通常位置のシフトペダルか、左ハンドルにあるボタンでシフトアップ&ダウン操作できる7速セミATモードと3種類のフルATモード。

 MANAの新しい点はこのATの反応がすごくダイレクトなことだ。CVT変速のATといえばつまりスクーターと同じ。なのにスロットルを開けて一瞬のタイムラグもなく、ローギアに入れたようなダッシュ力がある。パワーはなかなかのもので、約75PSに相応しいパワーフィーリング。回転上昇もスムーズで、CVTならではの変速ショックのない加速をスポーツバイクのポジションで味わえる。ハッキリ言ってあんまりマニュアルモードを必要だとは思わなかったほどだ。(撮影/南 孝幸 文/中村浩史)

(2)へ続く


NA850MANA(1)
タンク位置にヘルメット収納スペースがあるのがMANAの大きな特徴。スペース横には12VのACソケットがあり、携帯電話ホルダーも装備。

NA850MANA(1)
φ43mmの倒立フロントフォークにラジアルマウントされた4ピストンキャリパーとスーパースポーツの標準ともいえる装備。ディスクローターは国産サンスター製。

NA850MANA(1)
ギアを入れて停車することができないため専用のパーキングブレーキを装備。フレーム左サイドのレバーは質感も高く、操作もしやすかった。

NA850MANA(1)
通常のタンク位置にあるタンクカバー。ニーグリップしやすい形状なのもMANAの特徴のひとつ。タンクカバーはハンドルスイッチで開閉可能。

NA850MANA(1)
タンク後端までつながって足つきのいいシート形状。段差あるピリオンシートはメインキーでオープンできシート下に給油口があらわれる。タンク容量は16L。

NA850MANA(1)
アルミ鋳造一体成型のスイングアームに右チェーン・左ブレーキを装備。リアブレーキはツインキャリパーで、片方のキャリパーは車体左で操作するパーキングブレーキ専用。


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