ツーリング

Cofferide

バイクに乗りにいく、というとどうしても遠くにいくことを考えてしまって、
逆に億劫になってしまうことも。
だけど、じつはちょこっとそこまで走りに行くだけでも面白い。
ちょっとカフェまで。それが「Coffee Ride」。
パーキングに仲間のバイクが集まったら、スタートだ 。

photo and text by Katsuhisa Mikami < FREERIDE MAGAZINE>

 バイクで「ツーリング」というと、どうしても休日に行く「遠乗り」を連想してしまう、そんな人も多いのではないか。
 それはそれで間違ってないし、楽しいことだ。でも、じつは視点をちょっと変えるだけで、もっともっとバイクを楽しめるようになる方法がある。
 それが「Coffee Ride」だ。昔、コーヒーを飲みに東京から神戸まで……というマンガもあったが、そんなに大それた話じゃない。ここで紹介するCoffee RIdeは、もっと気軽でもっと日常的なものだ。
 僕をそんな楽しいツーリングに誘ってくれたのは、もう20年来の付き合いになる、ロサンゼルス在住の友人だった。X GAMESの取材で ロサンゼルスを訪れていた僕を「バイク貸してあげるから、一緒にコーヒーライドに行かない?」と誘ってくれたのだ。
 最初は、ライドっていうくらいだから結構な距離を走るものだと思っていた。貸してくれるバイクはZRX1000だし、できればしっかりした装備で乗りたい。だけど、そんな装備もってきてないし、大丈夫かなあ。
 ロサンゼルスの、日本人が多く住むガーデナ、トーランス周辺というのは、日本人同士のコミュニティ活動が活発なところだ。なにかと言えば集まってイベントを開いている。チャリティバザー、レース観戦、食事会(的なもの)……そして「日本から誰かが来たから食事に行こう」と、集まって食事をする機会がよくある。
 きっと、それは同じ出自の者たちが異国に住んでいるから故なのだろう。日本に住んでいたら、それだけじゃ集まったりしない些細なことでもちょっとしたイベントになる。
 そんな土地だから、バイク乗りという共通の趣味をもつ仲間同士のコミュニティはさらに活発だ。そんなわけで、僕の友人がトーランスに構えているKORPCYCLEという小さなバイクショップには毎夕、多くのバイク乗りたちが集まってくる。
 そして、そんな仲間たちと、ロサンゼルス南部の高級住宅街、パロスバーデスにあるスターバックスまで走ろう……それが今回のコーヒー・ライドだった。集まったバイク乗りは10名弱。夕闇が迫るなか、僕らはスタートした。

 

写真・文◎三上勝久
FREERIDE Magazine編集長。1965年生まれの42歳。豊富なBAJA1000参戦歴をもつレース好きだが、じつは旅も大好き。今年はホンダCL72というビンテージバイクでBAJA1000に参戦する

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