ツーリング

Road to GroshKrockner

考えてみればほんの40年くらい前まで、バイクなんて目的別に分かれていやしなかったのだ。もちろん排気量の違いやおおざっぱな分類はあったけど、今ほど明確に「何用」なんて区別はなくて1台のバイクですべてを楽しんでいたのだ。そんなことを思い出させてくれたこの2台。BMW R1200GS ADVENTURE、そしてF650GS。すべての道を走破できる最強のマシンで過ごした1日は、人生最良の1日だった。

text by Katsuhisa Mikami <FREERIDE MAGAZINE> <PLUSMILEAGE>
photo by Katsuhisa Mikami, Yusuke Kashiwazaki

 ろくに眠れずにバイクに跨った。なにしろ楽しみで楽しみで仕方がない。なにが最高って、この青空の広がる新緑の季節に、バイクに乗りにいけるなんて最高じゃないか!
 しかも、久々の林道ツーリングだ。行き先は埼玉と東京の県境あたり。ちょっと前までは青梅街道をえんえん走っていくか、あるいは八王子からやはり信号の少なくない一般道をかなり走らなくてはならなかったのだが、圏央道の開通で事情がガラっとかわった。
 距離こそ長くなるものの、高速道路を快適に走れるバイクならあっという間に走りたい「ステージ」についてしまう。僕は走って気持ちいい場所につくまでに混雑した道を走っていくのが大嫌いだ。とくに日帰りツーリングの場合はね。だって、気持ちいい場所に行くまでに疲れてしまうから。

 とくに今日乗っているBMWの2台なら高速道路も最高だ。もはや語るまでもない、世界最強のアドベンチャーバイク、BMW R1200GS ADVもいいが、同行しているニューモデル、F650GSもいい。パラレルツインならではの下からタイムラグなしにわき出てくる豊かでなめらかなトルクはまさに絶品。意味もなく加減速を繰り返したくなる、BMWらしい味に満ちている。
 そんな素晴らしいエンジンの味と青空、そして春と初夏の間の湿度の低い空気を楽しみながら高速道路を走ること1時間弱。僕らはあっという間に山への入り口へとたどりついた。山の入り口とは言ってもまだここは東京、都会の臭いがちょっとだけ残っているけど、でも都心とは違って空は広いし空気も透き通ってる。デカいショッピングモールのスタバでランチを買って、さあ出発。

写真・文◎三上勝久
FREERIDE Magazine & +MILEAGE
1965年生まれ42歳。オフロード好きが高じてBAJA1000に10年以上通っているが、ツーリングも大好きなバイク乗り。今年の春からはウエブマガジン「+MILEAGE」もスタート。こちらもよろしく!

Article Written by FREERIDE Magazine

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