旅の最終日。正確には、明日はカボサンルーカスからアメリカのロサンゼルスまで飛行機に乗り、その翌日に日本へと向かうのだから、今回のツアーはまだ2日間あるのだが、バイクに乗るのは今日が最後だ。
最後だが、今日のルートはかなり長い。ロレトから20kmほど舗装のワインディングを走ったあと、サンハビエルまで40kmほどのダート。そこからややハードと予想される、川渡りと牧場のなかを縫う道を約120km走ってシウダ・インスルヘンテスへ。これでダート走行は終了だが、今回のゴール地であるラパスまで、230kmの舗装路を走らなければならない。総走行距離は400kmを越える。もっとも、BAJA1000のレース中であれば同程度のルートを7時間もかからずに走ってしまうのだが……。
海に面した快適で美しいホテル、ロレト・デザートインを後にした一行13人+スタッフ2人はまずは国道1号線を横切って、著名な観光スポットでありサン・ハビエルへと向かう舗装路へと入っていく。
谷間を縫うように走るワインディングはまるで天へと上る道のようだ。深く削られた崖下に通された快適な舗装のワインディングをCRF450Xで走っていく。時折、川の水が溢れていて路面に流れているのを除けば。
そんな濡れた場所で、いきなり1台が転倒、さらに引き続いて2台が転倒した。常に水が流れているのだろう、その場所は路面にコケがびっしりと生えてツルツルになっていたのだ。
そんなトラブルもあったが、空は青く緑は濃い。素晴らしい空気と風景のなかを、15台のバイクは西に向かって走っていく。途中、世界遺産に指定されている壁画を見に立ち寄る。観光地ってほど整備されていないし、人もいないけどバハカリフォルニアには世界遺産もあるのだ。世界遺産と言えば、僕らが今朝背を向けたカリフォルニア湾自体、世界遺産に指定されているのである。
素晴らしい眺望を望むコーナーをいくつ回っただろうか? 道はやがて赤いダートへと変わっていった。岩が多く、時折川が横切る走りごたえのある道だ。
写真・文◎三上勝久
FREERIDE Magazine & +MILEAGE
三上勝久◎ライディング・ライフスタイル・マガジン、FREERIDE Magazine、ウエブマガジン「プラスマイレッジ」編集長。オンロード、オフロード、スクーター関わらず二輪はすべて大好きな44歳







